ライト級ボクサー相手に「お前はボクサーではない」といえるのか?
ライトノベルというくらいなのだから、ノベル(小説)なのです。
しかしライトノベルというくらいなのだから、ライトなのです。
ライト級ボクサーとヘビー級ボクサーが並んでいたとして、ライト級ボクサーなんかヘビー級ボクサー相手にはワンパンKO必至のクソ雑魚ホビットだからボクサーじゃねーよ中つ国に帰ってどうぞwww みたいな喧嘩商売論法は通じないのです。
ライト級ボクサーとヘビー級ボクサーは同じくボクサーなのです。
しかし体重・身長制限を取っ払って無差別ボクシングトーナメントを開催したらライトボクサーなんか総員枕を並べて一回戦で討ち死にするのも当たり前のことで、結局「ボクシング」に焦点を絞ればライト級ボクサーが活躍することはほぼないでしょう。
もちろん、ライト級ボクサーの中にも技巧派やパワータイプなど、いろいろ武器や特徴はあるのですが。
さてライトノベルかヘビーノベルかどちらがすばらしいかですが。やはり多少は読み手の年齢や成熟具合と連動すると思われます。
そして、身体と年齢だけいい大人になっても心がライトなままのライト博士みたいな連中は世間にいっぱいいます(しかし、心の成熟度は体重・身長みたいに簡単に測れるものではありません)。
まあ結局、身体と年齢だけいい大人になっていてもいつまで経っても、
「ライトノベルは純文学を越えた! 人生のすべてをライトノベルに教えてもらった!」
という人は残念ながら残念な人で、
「普通の小説とかビジネス書も読むけどライトノベルも好きなんだよねー」
というのは心のバランスが取れた人で、
「ライトノベルはキモオタ犯罪者予備軍向けの犯罪推奨書籍! いますぐ焚書して純文学だけをこの世に残すべき!!」
とか思っている人は残念ながら残念な人です。
僕はライトノベルはそれほど好きではないのですが少年ジャンプはおっさんなのに読んでます。いいおっさんなのにゲームしてます。
純文学ばかり読んでいる人も、たまには息抜きにライトノベルを読んでその世界観を楽しんでもいいでしょうし、逆もまた然りです。
本来両者が争う要素はどこにもないのですが、人間のすばらしい愚かさは無から殺し合いの戦争を生み出すものなのです。