だいたい難破中

弱いものがさらに弱いものを叩き一番弱いものが死ぬ世界

そもそも底辺は履歴書・職務経歴書を改ざんするしかない

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僕なんかは底辺三ツ星フルコースみたいな人間なので、転職回数多すぎて履歴書の学歴・職歴欄及び職務経歴書を正直に書こうとすると、人間革命全巻セットくらいの厚さになってしまうんですよ。なので元々出身小学校中学校なんて記載する余地はありません。

 

で、そんな分厚い履歴書を会社に送っても、そのまま代金着払いで送り返されるか、シュレッダーにぶちこまれるだけなので、仕方ないので、転職の際には禁忌の職歴黒魔術を駆使しています。

 

企業Aの経験と企業Dの経験を合成して役職にも一工夫して、ついでに企業Bと企業Cは黒歴史なので完全になかったことにして、企業Eのときの経験はそのまま企業Fに継承させて……みたいな作業を延々と繰り返すしかないのです。

 

この作業をしている内に、自分の職歴が脳内で融解して自分でもそんな実際にそんな職歴になったつもりになってきて歪な記憶が合成され、でも実際には無理やり記憶を書き換えているため脳に負担がかかり、最終的には自分のアイデンティティが保てなくなって自我が崩壊します。

 

なにせ、受ける会社に応じて職歴を微調整してますからね、職歴職人みたいなものですが、もはや変幻自在の職歴で、とても自分で把握しきれません。

 

そのせいで、なんとかまともっぽい履歴書を書き上げて、運良く面接に呼ばれても、

 

面接官「では、自己紹介をはじめてください」

僕「グゴ……ガガッ、ワ、ワタシハ平成27年マデA株式会社ニキンムシテ……ウウッ、アタマガ……アタマガワレル……!! オ、オレノキヲクガ、ア、アタマガ……!」

面接官(あ、不採用で)

 

みたいに、優しい元仲間が敵の組織に洗脳されて、偽りの記憶を埋め込まれた殺人マシーンになってしまったけど、主人公との戦いで現実の記憶を取り戻しそうになる感じになっちゃって毎回不採用です。

 

そんなこんなで今では記憶が混乱してしまって自分の職歴を思い出せず、職務経歴書を見ても理路整然とした偽りの職歴しか残されていません。

 

しかし夢の中には、今までの歴代パワハラ上司たちがひんぱんに登場し、その割にはどの会社のいつの上司だったか思い出せないので、歴代のラスボスたちに永遠にいびられるという、もはや光差さぬ無明地獄に叩き落された気分です。

 

なので、今では正気なときに、正しいと思われる職歴を思い出したら、忘れないようにカッターナイフで自分の腕に思い出した職歴を刻む日々を続けています。本当に苦しいです。

 

ダレカ、ダレカハヤク……コロシテクレ……。