だいたい難破中

弱いものがさらに弱いものを叩き一番弱いものが死ぬ世界

よっこいしょういちはなぜ許されたのか

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よっこいしょういちは昭和五十年代当時の日本で流行ったギャグ。

そして今回、唐揚げの残りを横井庄一とするのは先人に対する侮辱! 国賊尾田許すまじ! トラ・トラ・トラ! と怪気炎を吹き上げるネトウヨと、煙を業火に変えて火遊びしたいだけの精神浅薄ネットユーザーたち。

 

よっこいしょういちの場合は、自然発生型で、特定の人物のギャグとかじゃなくて、いつの間にか流行したようですね。昭和50年代といえば、まだまだ戦争当事者たちが社会を支えているくらいの時代なのに、当事者たちが茶化しているわけです。

 

本当に、戦争の恐怖、苦しみ、悲劇を知っている人たちが、よっこいしょういちと言っても怒らなかったのか? ちょっとググってみましたが、有用な情報はなさそうです。やはり、当時流行った、というくらいなのだから、怒りの反応はそれほどなかったのではないでしょうか。

 

では、当時、よっこいしょういちじゃなくて、唐揚げの残りを横井庄一扱いしていた人がいたとしたら……? 酒宴とかだと盛り上がりそうですが、特に流行もせず、批判もされないでしょうね。なにせ、よっこいしょういちが受け入れられていたわけですから。

 

 

そして現代日本。怒り狂うネトウヨと脳みそ底辺ネットユーザーズ。戦争を知らない子どもたちが、戦争を知らない子どもたちを、戦争を語って批判する。

 

しかし、色々な資料に目を通してみると、戦争直後の日本でも広島長崎出身者を「ピカ」と差別してバカにしたり、東日本大震災のときだって、被災者をバカにしていた層はいます。

 

時代の変化も多少の影響はあるでしょうが、浅はかで思慮のない、どうしようもなく愚かな人間というのは、いつの時代でも一定の割合を占めるのでしょう。

 

いずれにせよ、いつだって当事者無視で盛り上がるのが大好きな愚かな日本人たち。

横井庄一が生きていたら、この炎上に対して、どんな反応をしていたんでしょうね。